ハンドメイド販売を頑張っているけど、なかなか売れないと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今は誰でもネットでハンドメイド作品を売ることができますし、レベルもすごく高いですよね。
素人が作ったとは思えない作品が並ぶ中で、自分の作ったものを買ってもらうには、これまで以上にやり方を考える必要があります。
そんな背景を踏まえて
今ハンドメイド作品が売れない人が、自分の強みを生かした作品作り、売れるハンドメイド作家になれる記事にしたいと思います。
「売れるハンドメイド作品の作り方」には、いくつもの方法があります。
この記事で提示するのはその中の1つだと思って読んでいただけると幸いです。
ハンドメイドで売れるものを作る考え方
最近ではハンドメイド作品を販売している人は、ミンネやクリーマなどの販売サイトやインスタグラムでの発信など、頑張っている人も多いと思います。
商品も画像も説明も上手で、SNSなどの露出も頑張っている。なのになぜ売れないのか悩みますよね。
人は必要でなければいくら安くても買いません。
いい作品を作っているだけでは、『いい作品』は完成してもお客さんに見つけてもらえない・買ってもらえない状況に陥ってしまいがちです。
「誰でもいいから買ってほしい」という気持ちで作ったハンドメイド作品は誰も買いません。
なぜなら、既製品で安くていいものがたくさん溢れかえっているからです。
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ハンドメイド販売にマーケティングを落とし込んでみた
そこで、『マーケティング』を使って、もっと売れる作品作りをしていきましょう。
マーケティングという言葉を聞いて、「うっ、難しい言葉が出てきたムリ」と思った人も多いと思いますが、大丈夫です。
わかりやすく簡単に解説していくので、ゆっくり読み進めてください。
この記事の内容を作品に落とし込むことができれば、他の作家さんと差をつけられますよ。
マーケティングって何?
マーケティングを簡単にいうと、
「お客さんに自分の商品を買ってもらうための活動」のことです。
商品を売って利益を得るためには、どのような商品がどんな人に求められるのか?を考えていく必要があります。
ハンドメイド作家でマーケティングのことを勉強している人はかなり少ないと思いますので、この記事の内容を落とし込んでハンドメイド作品を作れるようになるだけで、他の人と差をつけることができます。
それくらい、モノを売るには大切なことです。
マーケティングについては奥が深すぎて全てを説明することはできませんが、本当に重要なところをお伝えできればと思っています。
ハンドメイド販売でのマーケティングの重要ポイントは次の3つ
・お客さんにとっての価値は何かを考える
・ターゲットを設定する
・差別化を意識する
です。それぞれを詳しくみていきましょう。
わかりやすく解説するので、焦らなくて大丈夫です!
お客さんにとっての価値は何かを考える
価値考えるなんて難しそう。。と思いますよね。
でもこれ、日常生活で皆が普通にしていることなんですよ。
『価値』を言い換えると『買う理由』となります。
自分が買い物をする時に置き換えて考えるとわかりやすいので、想像してみてください。
例えば、もし自分がバッグを買おうとする時、何を考えて購入しますか?
・ブランド品なら「ステータス(社会的地位)があるように見られそう」
・機能が良ければ「たくさん入って使いやすそう」
・素材が丈夫なら「長く使えそう」
など、その時に合った必要な『理由』を考慮して購入しますよね。
人がバッグを買う時、バッグそのものを買っているだけではなくて、バッグを買うことで得られる
「ステータス感」
「たくさん入れてもパッと取り出せる」
「10年使える」
などの『価値』を買っているのです。
ここはすごく大切なポイントで、今度はあなたが販売する側だとしたら、
お客さんはあなたの作った『作品だけ』が欲しいのではなくて、あなたの作品を身につけることで得られる
「ステータス感」
「たくさん入れてもパッと取り出せる」
「10年使える」
という『価値』が欲しから購入するのです。
今は既製品でも安くて質いいものがたくさん売っているので、わざわざハンドメイド作品を買うための理由をしっかり作る必要があります。
ハンドメイドバッグを売るなら、ものが入るというのは当然として、
- ポケットがたくさんついている
- 高級感がある
- たくさん入る
- 適度な仕切りがある
- ネーム入れができる
- 3wayになる
- 汚れにくそう
- 長く使えそう
- 壊れても直してくれる
など、お客さんにとっての価値=買う理由にたくさん当てはまれば、「このバッグ絶対買いたい!」と思ってもらえます。
マーケティング用語でこの価値のことをベネフィットと言いますが、覚えなくてOKです。
特にハンドメイド作品を購入するお客さんにとっては「世界で一つ」だったり「便利な機能がついてる」だったり「自分の欲しいサイズ」などの『唯一無二』ということに価値を感じることが多いと思います。
その価値を買う前にどれだけ感じてもらえるかが、売れるかどうかの大きなポイントになります。
ちなみに、ハンドメイド作品は価値を感じるお客さんがいれば高くても売れますよ。
安いものって、それがたとえいいものでも価値を低く感じてしまいます。
たとえ同じ商品だったとしても、人は値段の高い方を大切にする傾向にあると思います。
なので、ハンドメイド作品が売れないからといって値段を下げるのはおすすめしません。
これ、自分が買い物をするときは自然と考えていることなんですが、いざ自分が製作販売するときには、気がつかないことが多いので意識してみてください。
ターゲットを設定する
では次に、自分が作る作品はどんな人をターゲットにするのかを決めていきます。
どのような年齢層や性別に、どのような価値のものが求められるのか?をセットで考えてみましょう。
引き続きバッグで例えると、
・30代の独身OLなら「知名度の高いブランド」を好む傾向にある
・30代前半のママなら「容量の大きいもの」を求める傾向にある
(↑は私が勝手に考えたので、統計などではありません)
など、年齢や性別よりもっと深くターゲットの必要とすることを考えていくと、より求められるものを作ることができます。
また、同じターゲットでも、日常使い用とお出かけ用などのシチュエーションによっても、欲しいものが変わります。
わかりやすく例えると、
・近所のスーパーに買い物に行く時のバッグ
・友達と高級ランチに行く時のバッグ
では持っていくバッグが違いますよね。
なので、1つのバッグを作る時でも、どんな人のどのような欲を満たすことができるバッグを作るのかを考えるといいですよ。
私の場合は、身近な人をターゲットにして作ってみて、使った感想をもらって改善したりしていました!
差別化を意識する
差別化するというと、他の作家さんと違うものを作ればいいんでしょ?って思う方がほとんどだと思います。
もちろん、他の作家さんが作っていないものを作ることは自分のブランドカラーとなるのでとても大切なことには間違いありません。
ですが、ここでの差別化というのは「自分の強みを生かすこと」として説明していきます。
ハンドメイド作品がたくさん出回っている中で、ハンドメイド自体は強みにはなり得ませんが、自分で作れるからこそ、強みを入れ込んだ作品を作ることは可能ですよね。
自分の作った作品を売れるものにするには、自分の強みを見つけて、他のハンドメイド作家より高い価値を提供することです。
他の作品よりも提供する価値に差をつけること、それがハンドメイド販売における『差別化』です。
次の3つの軸のうち、どの部分で差をつけるのかを考えてみましょう。
1:手軽軸⇨「安く便利」例)ファストファッション
2:商品軸⇨「高品質・いいもの」例)高級品・こだわりの素材
3:密着軸⇨「お客さんに寄り添う」例)オーダーメイド
選ぶ基準は、自分の得意なことが生かせることをメインに、どれを軸にすればいいかを考えると決めやすいと思います。
あれもこれもとなると、どれも中途半端になってしまいがちなので、どれか1つの軸に絞るのがポイントです。
どこにでも売ってそうな『普通の商品』が『普通の値段』で『普通に売っている』だけじゃわざわざ買おうと思いませんよね。
なので1つ軸に特化して、他の作品よりも差別化をする必要があるのです。
難しいと感じる方もいると思いますが、
- 自分は何が得意?
- それでどんな価値が与えられる?
- その価値を喜んでくれる人はどんな人?
- その人が求めている軸は3つのどれ?
の順番で考えると、自然に自分の強みがわかってくると思います。
minneの公式本では、もっと丁寧に詳しく解説されているので気になる方はチェックしてみると良いでしょう。
ハンドメイド販売でまだマーケティングやってないのはヤバイって話。まとめ
今回紹介したマーケティングは、ハンドメイド作品販売に限らず、さまざまな企業やビジネスに使われている考え方です。
ハンドメイド作品販売の方向性を示すための一例にすぎませんが、参考にしていただけると幸いです。
1番大切なことは、最初にお伝えした『お客さんは、あなたの作品を通じて何を得ようとしているのか』ということを忘れずに作品を作ってみてください。
本記事の内容を理解できただけでも、これを知らない作家さんとは全然違う作品が作れるはずですよ。
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