ハンドメイド作家をやっていくと、オーダーを受けるか受けないかどっちがいいか?と悩む方も多いと思います。
私が個人的に思っているのは「その人のためだけ」に作りたいという気持ちがある人はオーダーに向いていて、
そういうのがない人は数種類に絞って商品展開をしていくといいんじゃないかな?と思っています。
でも、人によってベストな回答は違うと思うので、それぞれのメリット・デメリットをまとめていきながら、どっちが自分に向いているのかを考えてもらえたらと思います。
参考:ちなみに筆者はオーダー・ネット販売・店舗販売のどれも経験していて、メインはオーダーでした。
今は作家活動を休止しています!
オーダーを受けるにも受けないにも、それぞれメリットとデメリットがある
どちらが正解というわけではなく、それぞれに得意なことと苦手なところがあります。
それぞれの内容を見ていきましょう。
ハンドメイドでオーダーを受けるメリット・デメリットを解説
まずはオーダーを受ける方から見ていきましょう。
オーダーを受けるメリット
・必ず購入してもらえる
・リピーターが増えやすい
・高い値段がつけやすい
・とても喜ばれる
どんな買い物をする時も、自分にピッタリ合うものが欲しい。思っている人は多いので、こだわりのあるお客さんが集まりやすくなります。
一人の人に向けてご希望の作品を作るので、満足してもらえたら口コミで広がる事もあります。また、他の作家には作れないものだと、リピーターも増えていくでしょう。
自分の作品のテイストを見て頼んでくれるので、こちらの意見もいいやすく、一緒に作品を作り上げていくことができます。
技術力が高くお客さんのイメージ通りに作れる才能があれば、既製品にはないものが作れるので、高い値段をつけても購入してくれます。
フルオーダーでなくても、セミオーダーでもオプションとして値段を上げることができるので、それだけでも大きく売り上げがアップします。
オーダーを受けるデメリット
・やりとりが多い
・高い技術力が必要
・個別に材料調達が必要
単純に、お客さんとのやりとりが多いです。
どんなモノを作って欲しいのかを汲み取るには、お客さんが「本当に求めているものは何か?」までを掘り下げる必要があります。
これはもう、お客さんと一対一に向き合って注文してくれた「モノ」ではなく、そのモノを購入することで何を得ようとしているのか?までを考えて汲み取らなければいけません。
なので、最初に言ってきた内容と完成したものが違うなんてことは日常茶飯事。
注文してくれた当初のお客さんのイメージのものが、その人にとってのパーフェクトとは限りません。
潜在的な欲求を満たせるものを作ってあげることがオーダー品を受けてうまくいくポイントです。
このあたりの考え方についてはこちらの記事に詳しく書いていますので参考にしてください。
>>ハンドメイドが売れない人は【脱 売れない作家】を目指しましょう
また、個別に材料調達をする必要があり、探す手間も結構かかります。
ジャンルによって考えるのもあり
ハンドメイド販売といっても、アクセサリーや布を使ったもの、レザークラフトやガラスなど、ジャンルは多岐に渡りますよね。
素材から作れるものもあれば、パーツを組み合わせるものなど、それそれでどこまでオーダーできるのかも変わってきます。
自分の得意ジャンルでオーダーを受けるならどこまで選べられるのかや利益がどれくらい出せそうかを、他の作家さんや既製品の値段などを調べてみましょう。
オーダーが受けられるようになれば、高い利益を出すことが可能になってきます。
なんでも売れればいいと言うのではなく、一人の人に必要なものを追求していくのが大切だと思っています。
ハンドメイドでオーダーを受けないメリット・デメリットを解説
続いて、ハンドメイドでオーダーを受けないメリットとデメリットです。
オーダーを受けないメリット
・なんでも作れる
・流行りに乗りやすい
オーダーを受けないメリットは一言でいうなら
なんでも売れる
という点です。
当たり前すぎると思うかもしれませんが、これはとても大きなポイントです。
ハンドメイド販売を展開していく中で、「何が売れるのか?」は売って見ないことにはわかりません。
こんなもの作ってみようから、販売して反応を見てみる。そして反応のいいものを横展開していく。
これを続けていく上で、自分のジャンルで売れるものを検証していくことが可能です。
逆にオーダーを受けることにより、「作りたくない」となって作ること自体を苦痛に感じてしまうのが一番つらいです。
そして「人に指示されて作るのが嫌!」となるくらいなら、オーダーを受けるのはあまりおすすめできません。
すでにオーダーを受けている場合は、自分のやりやすい方法にシフトしていくのはありですが、やはり「オリジナル作品をメインにした商品展開」の方が継続できていいんじゃないかなと思います。
また、流行っているものに乗っかりやすいのもメリットの一つです。
流行っているものは売れやすいし、定番商品もありつつ流行りを作っていくのは、大手ブランドとかでもやってる手法ですね。
世間の興味があることを察知して、すぐに形にすることができれば、売れやすいのは大きなメリットです。
個人的にはあまりおすすめしません。
あくまで流行の中で、 「自分の好きなジャンル」 「自分のテイストに合うもの」 を選んで、上手にハンドメイド販売に利用していきましょう。
オーダーを受けないデメリット
・いつ売れるかわからない
・オーダーと比べて安い値段
「なんでも売れる」というのがそのままデメリットになります。
いろんなものを売ることはできますが、この人何屋さんなの?と思われるハンドメイド作家さんがとても多いです。
ブランドイメージがないと「どこにでもいるハンドメイド作家さん」として認識され安く「この作家さんのものが欲しい!」と思ってもらえません。
初めからブランドイメージなどを作るのは難しいので、いくつかのテイストのものを作ってみて反応をみるのが良いでしょう。
自分の世界観を作っていかなければファンになってくれるお客さんがあまりいないため、リピーターの確保も難しいです。
個人的な感覚としては、オーダーを受けなくても「ターゲットに刺さるもの」が作れれば、ハンドメイド作品を売ることは十分可能です。
例えば、アート的な要素があるハンドメイド作品はファンがつきやすく、新作を期待して待ってくれるくらい濃い顧客を獲得することができるでしょう。
結局オーダーを受けるか受けないかどっちがおすすめなの?
人やジャンルによってタイプが違うので、それぞれ解説して行きます。
人とのやりとりが得意なら、オーダーを受けるのがおすすめ
まず、明確に
・知らない人とやりとりするのが苦じゃない
・イメージ通りのものを作るのが得意
・人のイメージを自信を持って汲み取れる
という人は、間違いなくオーダーに向いていると思います。
オーダーを受けられるようになれば、ハンドメイドの醍醐味である「世界で一つ」のものを「その人だけのため」に作ることができます。
お客さんへの思い入れが全然違うものになりますし、お客さんからも他の作家さんとは違う印象を持ってもらえます。
また、高い値段をつけることができるのも事実なので、オーダー品以外の作品を作りながら、オーダーを受けることができれば、利益も出しやすくなりおすすめです。
人とやりとりをするのが苦手なら、オーダーを受けないのがおすすめ
先ほどの
・知らない人とやりとりするのが苦じゃない
・イメージ通りのものを作るのが得意
・人のイメージを自信を持って汲み取れる
とは逆に、人から言われたものは作りたくない、人とのやりとりを最小限に抑えたいという人もいると思います。
そういった方には、ある程度絞った商品展開をおすすめします。
世の中にある商品のから、自分のアイディアを落とし込んだものを複数のカテゴリーに分けて設定していきましょう。
レザークラフトで例えると、
バッグ・財布・ポーチ・文具などの中で、革やデザインや機能を変えて商品を作っていきます。
こうすることであれもこれもパーツを買う必要がないですし、その中で反応がいいものを見分けやすくなります。
もしどれか1つのカテゴリーが圧倒的に売れやすのがあれば、それ専門の作家さんになっても全然OKです。
むしろそっちの方が「〇〇といえばこのブランド」と認知されるので、そこを目指すといいと思います。
ハンドメイドでオーダーは受ける?受けない?メリットデメリットを解説。まとめ
正直、オーダー受けてみたいなと思ったら、まずはやってみるのがおすすめです。
受けてみて向かないなと思ったら、今後は受けないにしたらいいですし。
オーダーを受けるからうまくいかない、受けないからうまくいかない、なんてこともありません。
ハンドメイド販売には明確な正解はありません。
自分にとって一番やりやすく利益の出せる方法を、何度も試行錯誤しながら見つけていってもらえたらと思っています。
売れるハンドメイド作品の作り方を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください▼
>>ハンドメイドが売れない人は【脱 売れない作家】を目指しましょう
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