・革の凹みを直す方法が知りたい
・革の凹みを直す時にドライヤーとかアイロンって使ってもいいの?
と思っている人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、レザークラフト販売を約8年間やってきた経験から、革の凹みの直し方を5つ紹介します。
また、出来るだけ革に負担をかけない注意点とコツも解説しています。
全ての凹みを直せるわけではありませんが、参考にしてくださいね。
革の凹みの直し方5つ
凹みを直したい革製品には、バッグ・財布・靴・車のシートなど色々あると思います。
どうにか直して元どおりに近い状態にしたいですよね。
今回紹介する方法は、革によっては変色・変形してしまう可能性もあります。
全体をダメにしないように、まずは見えないところで試してみてください。
革の凹みを直す方法は以下の通りです。
やる時は十分注意して自己責任でお願いします
革を押す
凹み部分が小さい場合や、革財布などの狭い範囲のへこみには、「押してみる」ことで元に戻ることがあります。
一番簡単で難易度が低いやり方です。
まずは、指で凹んでるポイントの横あたりを押してみましょう。
絶対に爪が当たらないようにしてくださいね、爪の跡で凹みができますので(´・ω・`; )
表から押す場合は、凹みの周りを、凹みの中心に向かって強めに押します。
凹んでいるポイントの横あたりを凹みに向かって押すことで、繊維がグッと動き、平らになることがあります。
もし裏側から押せる場合は、凹んでいるところを裏から押すと凹みが直りやすいですよ。
指は力加減や押す場所の微調節ができるのでおすすめですが、手が入らない場合や、指でうまくできない時は道具を使うのもありです。
※必ずこちらのかっさ丸棒のような先が丸くて革を傷つけない棒を使ってください。(革ケア専用のアビィホーンレザースティックは先端が尖っていて、革を傷つける可能性が高いので注意しましょう。。)
革の凹み部分の押し方の注意点は以下の2点です。
・無理に力を入れて押さない
・こすらない
最初は弱い力で、凹んでるポイントに向かって少しづつ押します。
力強く押しすぎると繊維がつぶれたような状態になり、押した部分全体が凹んで戻ってこない可能性があります。
力加減を調節してくださいね。
また、ゴシゴシこするとそこだけ革に熱が与えられて目が詰まった状態になって、光沢が出て目立ってしまう場合があります。
一ヶ所づつ念を入れる気持ちで力加減を調整しながら、グゥーっと押して少しずらしてまたグゥーっと押してください。
表面からやってみて、凹みが治らなければ裏から押すのもありです。
ただ、一気に力を込めると革が伸びてしまう可能性があるので、徐々に時間をかけて押さえるイメージでやりましょう。
クリームを塗って押す
革はクリームを塗り、柔らかくすると形を変えやすくなります。
まずは革の目立たないところで試してシミにならないかを確認してからやってみてくださいね。
部分的に塗るとそこだけ違う感じになる可能性があるので、できれば全体的にもケアとして塗っておくといいと思います。
クリームを塗って革が柔らかくなったら、先ほどのやり方と同じように凹んでいるところを押さえてみましょう。
小さい凹みなら、内側から綿棒やその凹みにあった太さの先端の丸い棒などで押しだすのも効果が出やすいです。
ただし、革が伸びない程度に押してくださいね。
今度はその伸びた部分を戻さなきゃいけなくなっちゃうので(´・ω・`)
ちなみに、オイルは使える革と使えない革があるので、デリケートクリームがおすすめです。
水分や適度な油分を含むデリケートクリームなら、ヌメ革などのシミになりやすい革でも使えます。
普段の手入れにも使えるので、ひとつもっておくと革靴や財布など、革製品全般に使えて便利ですよ。
クリームを塗った革は、こすると目が詰まってその部分のみ光沢が出やすくなるので気をつけましょう。
ドライヤーで温める
冬には硬い革が夏に柔らかく感じたことはありませんか?
温めた革は柔らかくなる特性を持っています。
その特性をうまく使って、凹んでいるところ周辺を押したり揉んだりすると、凹みが戻ることがあります。
やり方は、ドライヤーを凹んだあたりに当ててます。
革が温かくなったら、先ほどの注意点を守りながらで押してみます。
基本的に革にドライヤーはNGと言われていますが、実は使い方によっては大丈夫なんですよ。
実際に靴やカバンの製造や修理では、「熱風機」という革専用のドライヤーを使います。
これは部分的なシワを伸ばしたり、接着剤を剥がしたりするための機械なんですけど、結構高温が出るんです。
このように温風を当てた場合、革が急激に乾燥するのは間違いないので、必ず革用クリームでアフターケアーをしてあげてくださいね。
こちらもやりすぎると革に負担がかかりすぎるので、様子をみながらにしましょう。
ドライヤーを使った具体的なやり方はこちらの記事に書いています。
>>革の凹みでドライヤーを使った直し方|失敗しにくい4つのコツも紹介
温めたタオルを当てる
80度くらいに温めたタオルを固く絞り、凹みを直したいところに当てておきます。
冷めたらまたタオルを温めて、凹みの部分にあてるのを繰り返しすことで凹みが自然と直る場合もあります。
というのも、湿気を含みつつ温まった革は繊維が動きやすく伸びやすいですが「乾燥していく間に縮む」という性質を持っています。
この方法は深い凹みというよりも、車のシートやバッグなどの広い面積の伸びた革の凹みを戻すときに効果的な方法です。
逆に、財布や小物などの小さな凹みなら、温めたタオルでしっとりさせてから、先ほど紹介したアビーレザースティックやカッサのような棒を使うのもありですね。
濡らした後の水分が乾燥するときに革に必要な油分も一緒に蒸発して乾燥を促してしてしまうので、終わった後は保湿も忘れずに。
この時、早く乾かそうとドライヤーを使うと急激に革が乾燥してしまいます。
自然乾燥させてからクリームを塗っておきましょう。
アイロンを当てる
最後に紹介するのは、アイロンを当てて凹んだ革を直す方法です。
革ジャンや車の本革シートなどの広い範囲で伸びた革による凹みで悩み人が多いようですね。
普段のシャツやハンカチなどの当て方とは違い、革にアイロンを当てる時は横に動かしません。
低温のアイロンで当て布の上から、アイロンを当てる→離すという感じでやりましょう。
この時、アイロンのスチームは絶対に出ないようにします。
スチームの水分を含んだ革にアイロンをあてて急激に乾燥させてしまうと、革の繊維がカチカチに硬くなり、劣化を早めてしまう原因になります。
また、アイロンが当たるところは全部平らにしておきましょう。
変な角度で革にアイロンが当たると、先端が革に刺ったり、思ってもないところにアイロンが当たってしまっていたりするかもしれません。
革によってはアイロンで変色する可能性もあるので、必ず見えにくいところで試してからにしましょう。
番外編:アドカラーで隠す
色々試しても革の凹みは直らないことはよくあります。
本来は仕方なし。と思いたいところですが、直らなくてもないけど、どうにか凹みを隠したいという場合もあるかもしれません。
そんな時には、最終手段として「パテで盛って隠す」という方法があります。
革用の塗料、アドカラーを使えば狭い範囲から広い範囲まで隠せるので、やってみるといいかもしれません。
基本的に水で薄めて使うのですが、今回のように部分的に凹みを隠したい時は、わりと濃いめでもいけるかと。(ただし濃すぎるとカチカチになって割れる可能性あるので注意)
一度に分厚く塗るのではなく、何度か塗り重ねるようにするのが綺麗に仕上げるコツです。
アドカラーをべたっと塗ってしまうと「塗料を塗った感」が出てしまうので注意してくださいね。
関連記事アドカラーの使い方と失敗しないコツ|剥がれる原因も解説※無理して自分でやるよりも、革修理のお店に依頼するのも一つの手です。
特に、ヴィトンやプラダなどのブランド財布やバッグは自分で修理するよりもプロに頼む方が安心です。
クリーニングで丸洗いしてもらえば、型崩れや凹みが嘘のようにキレイになることも珍しくありません。
値段は少し高めですが、ブランド財布やブランドバッグなどはクリーニングに出すことも検討してみてくださいね。
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革の凹みの直し方5つ|ドライヤーやアイロンを使うってホント?まとめ
ということで今回は、革の凹みの直し方で
- 革を押す
- クリームを塗って押す
- ドライヤーで温める
- 温めたタオルを当てる
- アイロンを当てる
の5つを紹介しました。
革の凹みを直すのは、ものによっては難しいと思います。
ただ、凹みの深さや革の種類によっては、「押す」「温める」ことで凹みを直せる可能性もあるので、やってみてくださいね。
また、ブランド品の財布やバッグの凹みを、どうしてもなんとかしたい!という人は、丸洗いをしてくれる革のクリーニング店に相談する方がいいかもしれません。
丸洗いすることで革の内部から整えることができるので、凹みが直る可能性は高いです。
革の扱いに慣れてない人が無理にやってしまうと、他の悩みが生まれてしまう可能性もあります。
注意しながらやってみてください。
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