革のバッグは、長く使っていくと型崩れするもの。たとえブランドバッグだったとしても、見た目が悪ければ価値も半減していまいます。
自分で型崩れした革バッグを直したいと思っても、失敗したら困りますよね。
そこで本記事では「革に負担の少ない革バッグの型崩れの直し方」を詳しく紹介します。
また、型崩れ防止策と保管方法も紹介していますので、きれいな状態で革バッグを使いたいという方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
やるときは自己責任でお願いします!
革バッグの型崩れの直し方
革バッグの型崩れの直し方には、以下の2つの方法があります。
①:革用クリームを塗って詰め物をする
②:ドライヤーで温めて詰め物をする
それぞれを詳しく解説していきます。
ビジネスバッグ・トートバッグ・ボストンバッグ・ショルダーバッグなど、全てのバッグに共通して使える直し方です!
①:革用クリームを塗って詰め物をする
革用のクリームを塗って詰め物で形を整える方法は、型崩れがひどくない場合に使える方法です。
具体的な手順は以下の通りです。
手順②中に詰め物をして形を整える
手順③風通しの良い場所に置いておく
革には『内側の水分が蒸発するとともに、少し縮みながら硬くなる』という性質があります。
その性質を利用するために革クリームで水分と油分を与え、乾燥していくあいだに形がキープされていくという考えを元にしたやり方です。
詰め物は新聞紙などのいらない紙を使いましょう。最近では新聞を取っている人が少ないので、もし家に新聞紙がない時はクラフト紙がおすすめです。
小さいバッグなら100均に売っているクラフト紙で足りるかもしれません。
保管時の湿気取りにもなりますよ!
さらに、ビジネスバッグのように角のあるバッグには、段ボールを側面のサイズにあわせて切ったものを入れるのがおすすめです。
前後左右の4面にきっちり合うように段ボールを切ってはめ込み、その内側に新聞紙などをきつめに詰めておけば、きれいに型崩れを直せますよ。
クリームで革をしっとりさせて形を整えたあとは、風通しの良い場所に置いておきましょう!そのままクローゼットなどの湿気のあるところに入れると、カビが生える可能性があるので気をつけてくださいね。
※詰め物に新聞紙を使う時は、インクが色移りしないように一番外側を白い紙か布で巻いておきましょう。
②:ドライヤーで温めて詰め物をする
革バッグをドライヤーで温めて詰め物をすることで、強い型崩れでも直ることがあります。
具体的な手順は以下の通りです。
手順②革をもみ、形を整える
手順③詰め物をする
手順④革用クリームを塗る
手順⑤風通しの良い場所に置いておく
革は熱を与えると柔らかくなる性質があります。その性質を利用して、温めて繊維をほぐしてから形を整えましょう。
狭い範囲でやるとそこだけ違和感が残ることがあるので、全体的に整えるようにするのがポイントです。
また、この時も新聞紙や段ボールは少しきついかな?と思うくらいに詰めておきましょう。(あまりきつすぎると革が伸びるので注意してください)
革にドライヤーをあてる時の注意点は次の4つです。
1:革を濡らさない⇨濡れた革にドライヤーは厳禁です!スチームアイロンも使えません
2:一点だけを温めない⇨必ずドライヤーかバッグを動かしながら広い範囲にあてましょう
3:近づけすぎない⇨30cmほど離してあてましょう
4:温めすぎない⇨温めすぎると革が乾燥しすぎます!ほんのり温まればOKです
もしどうしても型崩れが直らないなら・・
革の伸びた繊維を戻すのはとても難しいので、いろんな方法を試してみても直らないことあります。
もし、どうしても型崩れを直して使いたいという革バッグがあれば、革専門のクリーニングに相談するのもひとつの手段です。
革専用のクリーニングでは、バッグを丸洗いしてくれます。丸洗いすることで革の繊維が整い、型崩れが直ることはよくあります。
無理しても家でできることには限界があるので、プロに頼ることも検討してみましょう。
1万円〜のお店が多いため、少々高く感じますが、長年使ったバッグや大切なバッグをきれいな状態に戻してくれると思えば安いものです。
ヴィトンなどのブランドバッグにドライヤーをあてるのはおすすめしませんし、長くきれいに使うならプロにお願いするのが確実でしょう。
革バッグの型崩れ防止方法
革バッグが型崩れする原因と正しい保管の仕方を知っておけば、いつまでも新品に近い状態で使うことができます。
革バッグが型崩れする原因は、以下の5つが考えられます。
・荷物が重たくて革が伸びた
・雨に濡れて中の芯などが変形した
・クリームの塗りすぎ
・薄い、柔らかい革のバッグ
荷物の重みなどの力が加わると、革の繊維が伸びてしまいます。伸びた革は型崩れの原因となり、歪みや凹みが生じてしまうのです。
また、もともと薄い革や柔らかい革で作られたバッグは、くたっとするのが持ち味で、型崩れを直すのはとても難しいです。
クタクタ感のある革バッグをしっかりさせるにはカバンの骨やアクリル板を内側に入れて対処するのが良いでしょう。
革バッグの正しい保管方法
革バッグは、保管中に型崩れすることもあるので気をつけたいところです。
型崩れしない保管方法は次の通りです。
・詰め物で形を整えておく
・立てて置く
・積み重ねない
・基本的にハンガーにはかけない
上記の通りに保管すれば、型崩れすることは少ないと思います。
毎日使うバッグでも、その辺にポイッと置いてシワの入った状態が長時間続くと型崩れの原因になります。
普段の意識を変えるのは大変ですが、長くきれいな状態で使うためにも普段から気をつけましょう。
他にも、重ねて保管したり、ハンガーにかけて保管すると、その形の状態で固定されて変形の原因になります。持ち手やショルダー部分を持ち上げると形が変わるバッグは、平置き(立てて置く)での保管がおすすめ。
ちなみに、持ち手が両サイドから出ているものや、持ち上げても形の変わらないバッグならハンガーにかけて保管してもOKです。
また、長期保管ならショルダー部分は外して、折りグセのつかない状態で保管しましょう。ショルダー部分だけなら、ハンガーにかけて保管しても大丈夫です。
同じ位置ばかりで引っ掛からないように、時々動かしておくと、クセがつきにくくておすすめです。
クローゼットは湿気がたまりやすいので、時々出してカビを生やさないように気をつけてくださいね。
革バッグの型崩れの直し方と防止方法|正しい保管で長持ちさせようまとめ
今回は、革バッグの型崩れの直し方2つを紹介しました。
型崩れを直したい方は、
・革用クリームを塗って詰め物をする
・ドライヤーで温めて詰め物をする
の方法を試してみましょう。
もし自分でやるのが怖い!やってみたけど直らない!という人は、皮革クリーニングにお願いしてみるのもありかもしれません。
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お気に入りの革バッグの型崩れを直す参考にしていただければ幸いです。
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