アドカラーの使い方と失敗しないコツ|剥がれる原因も解説

アドカラー使い方 道具・革・材料

革の傷や剥がれなどの補修をする時に使う、アドカラーチューブ。

上手く使えば新品のように革の色補修ができる塗料です。

ただ、コツがわからず失敗してしまうことも多いです。

そこで今回は『革の傷・えぐれ・へこみ』などを補修したい方に向けて

・アドカラーの失敗しづらい使い方

・すぐに剥がれてしまう原因

・アドカラーに不向きな革

を詳しく解説していきます。

 

レザ森
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アドカラーを使えば革靴や車のシートなど、さまざまな革製品を安く補修できますよ!

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アドカラーは簡単に革の表面を補修できる塗料

アドカラーを簡単にいうと、

『革の表面(銀面)をキレイに補修できる塗料』です。

特徴を大きく分けると次の4つになります。

・自宅で簡単に革の傷の補修ができる

・色を調合すれば違和感なく補修できる

・深い傷の修復ができる

・値段が安い

※ちなみにアドカラーと同じような商品で、レノベイティングカラー補修クリームというものもあります。

アドカラーとの違いはこちらで解説しています。

アドカラーの使い方

アドカラーの使い方の手順をざっくり説明すると、

手順①:革の汚れを落として表面を平らにする

手順②:アドカラーで色を作る

手順③:アドカラーに水を加えて薄く塗る

手順④:5~15分乾燥させる

手順⑤:仕上げに保湿クリームを塗る

です。

一つ一つの工程を丁寧におこなえば失敗しにくくなるので、ぜひ心がけてくださいね。

ちなみに公式動画もわかりやすいですよ。

それでは、詳しく解説していきます。

レザ森
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まずは基本の使い方からご紹介!コツものちほど解説します!

手順①:革の汚れを落とす

まずはアドカラーで補修したいところの汚れを落とします。

革用のクレンジング剤を使って、補修したいところの汚れや油分を拭き取っておきましょう。

革の表面に汚れがついているとその上にアドカラーを塗ることになり、汚れが取れた時にアドカラーも一緒にとれてしまいます。

また、過去に手入れした時のクリームが残っていたり、表面に油分が膜をはってる場合も、アドカラーが剥がれてしまう原因になります。

汚れや油分をしっかり落としておき、革の「地肌」にアドカラーを定着させましょう。

ちなみに、汚れ落としに使うクレンジングは『レザリアンローション』か『ステインリムーバー』がおすすめです。

レザ森
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値段はレザリアンの方が安いです!

ちなみに、普段の手入れで使う保湿成分の入った靴クリームには油分やロウが入っているため、アドカラーが定着しません。

必ずクレンジング剤を使ってくださいね。

さらに、傷の凹凸や段差があるときは、ヤスリで表面をなだらかにしておきましょう。

アドカラーを塗る場所は、段差のないなめらかな表面が理想です。

エタノールやアルコールは革に使っていいの?

革の脱脂のためにエタノールやアルコールを使う方もいますが、個人的にはおすすめしません。

確かにエタノールやアルコールで油分を抜くことはできますが、それ以上に革に負担を与えてしまいます。

こちらの記事がとてもわかりやすかったのでよかったら参考にしてください。

>>レザーソムリエ・ニュース

ただし、こちらの記事で書かれている「アルコールで拭いても大丈夫な革」を素人が見分けるのは難しいと思います。

基本的にアルコールは使わないようにしましょう。

手順②:アドカラーで色を作る

革の表面の汚れをとったら、アドカラーで塗りたい色を作っていきます。

違和感のない色を作るのは難しいので、何度も確認しながら色合わせするのがおすすめです。

コツは何色か混ぜ合わせて、元の色より少し明るめに作ること。

基本的には黒以外は何色かを混ぜ合わせることが多く、1色のみでバッチリということはあまりないと思います。

絵の具を混ぜ合わせるのと全く同じ感覚ですので、複数の色を混ぜてナチュラルな仕上がりを目指しましょう。

一本づつ単色で購入するのもありですが、いろんな革製品の補修や色あせを直したいという方はアドカラーセットの購入がおすすめです。

手順③:アドカラーに水を加えて薄く塗る

アドカラーは水で薄めて使います。

慣れないうちは、水を多めに含ませて薄めの濃度で色を重ね塗りしていくと失敗がすくないですよ。

そのまま塗ることも可能ですが、薄めた方が失敗しにくいですし、自然な仕上がりになります。

塗るときは

  • 丸めたティッシュ
  • つまようじ

など使いやすいものでOKです。

レザ森
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指についたアドカラーは水で落ちます!

1度塗って乾かしたら、理想の色になるまで調整しながら重ね塗りしていきます。

「少し濃い目に塗る→水を多く混ぜたものを全体に塗り重ねる」

という感じで『濃いものを薄くぼかす感覚』という使い方もできます。

この方法で補修する場合は、境目をぼかすことを意識すると、自然に馴染む仕上がりになりますよ。

ちょっと難しい方法ですが、やってみるといいかもしれません。

手順④:5~15分乾燥させる

アドカラーを塗ったら、しばらく乾燥させます。

水分量や気温などによって乾燥具合が変わりますが、15分くらい経てば乾くと思います。

レザ森
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良さそうな感じに塗れたら、あとはしっかりと乾燥させましょう。

手順⑤:仕上げにクリームを塗る

アドカラーが乾燥したら、革用のクリームを塗って保湿しておきましょう。

補修した部分に近い色のクリームを塗ることで、周りとの差がなくなり、より自然な仕上がりにすることができますよ。

アドカラーを塗ったところ以外も、一緒に保湿して完了です。

気になる値段もチェックしておきましょう。

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アドカラーで失敗しないための、さらに詳しいコツ

さらに詳しいアドカラーを使うコツを紹介していきます。

アドカラーがすぐ剥がれる原因

よく、アドカラーを塗ったらペラっと剥がれてしまったという声を見かけます。

これは主に、アドカラーがしっかり革にくっついていないことが原因で起こります。

「手順①革の汚れを落とす」で解説したように、汚れを落として油分を取り除いておくと革の表面とアドカラーがしっかりくっついて剥がれにくくなります。

また、革の表面がささくれのようになっている部分も、めくれた上からアドカラーを塗っても接着できません。

紙ヤスリで平らにしてからアドカラーを塗りましょう。

このとき、しっかりと革の地肌が見えるくらい削るとすぐに剥がれるということがなくなります。

アドカラーの成分は樹脂なので、時間が経って劣化すると剥がれたりポロポロととれたり、摩擦で色が取れたりすることもあります。

その時には古いアドカラーを取り除いて、新しく塗りなおしましょう。

革靴の指の曲がる部分などは、シワができてアドカラーが浮いてしまい、剥がれやすくなってしまいます。

アドカラーが使えない革

アドカラーは全ての革に使えるわけではなく、使えない革もあります。

アドカラーが使えない革は、以下の通り。

  • アニリン、セミアニリン⇨革らしい透明感のある表情が消えるので不向き
  • スエードなどの起毛革⇨毛が倒れてしまい、起毛ではなくなるので不向き

アニリン仕上げやセミアニリン仕上げの革は、透明の染料が使用されており、表情を生かした革です。

発色が良くてツヤや透明感があるため、アドカラーを塗ると質感が全く変わってしまいます。

アニリン革の見分け方としては

  • 引っかきキズが革の色より明るい
  • クリーナーを塗ったあと一旦黒ずむが乾くと元の色に戻る

で確認してみてください。

また、スエードなどの起毛革にアドカラーを塗ると、毛が倒れて起毛がなくなってしまうので使わないようにしましょう。

ヌメ革などの表面加工されてない革は注意

ヌメ革などの表面加工されていない革は、水分を吸いやすいです。

そのため、アドカラーを水で薄めて使うと、その水分でシミになったり黒ずみの原因になってしまいます。

ヌメ革などの水を吸収しやすい革に関しては、あまり薄めずに使いましょう。

レザ森
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アドカラーを塗るとヌメ革の風合いが損なわれます。個人的にはヌメ革にアドカラーはおすすめしません。

アドカラーで保湿はできない

アドカラーには保湿成分が含まれていません。

濃いアドカラーを塗ることをおすすめできない理由の一つでもありますが、アドカラーを塗った革の表面は、簡単にいうと塗料で覆われている状態になります。

革はもともと動物の皮膚なので、呼吸ができないと乾燥したり通気性が悪くなる原因となってしまいます。

アドカラーを塗ったあとも、保湿用のクリームで定期的なお手入れや通気のいい場所での保管などに気をつけることをおすすめします。

革の傷が深い時はアドベースを使う

深い傷を修復したい時、つい厚く塗りたくなりますよね。

ただ、アドカラーを濃い状態で塗るとどうしてもペンキっぽい見た目で、コテコテの仕上がりになってしまいます。

そんな時はアドベースとアドカラーを混ぜて使いましょう。

革の傷が深いときは必須アイテムです。

乾燥したら表面の形を整えるために紙やすりで削ることができますが、力を入れるとポロポロと剥がれてしまうので優しくこする感じで形を整えましょう。

服につくと取れない

アドカラーは指についても水ですぐに取れますが、服につくと洗っても取れません。

作業する時は、汚れてもいい服を着るかアドカラーがつかないように十分注意してくださいね。

アドカラーは合皮にも使えるの?

アドカラーは本革の補修に使うことが多いですが、実は合皮にも使えます。

合皮は表面がペラ〜っとめくれてしまうのが特徴で、表面が残っていればアドカラーでくっつけると自然に修復できます。

表面に合皮が残っていない場合は「いかにも塗装しました」感が出てしまう可能性が高いですが、気になる方はチェックしてみてください。

アドカラーの使い方と失敗しないコツ|剥がれる原因も解説まとめ

アドカラーの用途は広く、革靴・ソファー・車のシート・ハンドルなど、あらゆる革製品に使えます。

文字で読むと難しく感じるかもしれませんが、実際やってみるとお絵かき的な感覚で楽しんでやってみてくださいね。

アドカラーを使って見た目をキレイ復活させ、長く愛用してもらえたら嬉しいです。

あまり革の傷が深くなければ、レノベイティングカラー補修クリームの方がおすすめです。

>>アドカラーとサフィールを比較【補修クリーム編】違いと使い分けのポイント

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