・革が凹んでしまった・・!
・ドライヤーで直せるって聞いたけど、どうやるの?
・革の凹みの直し方を知りたい!
こういった疑問に答えます。
本記事ではドライヤーを使って凹んだ革を直す方法をご紹介しています。
出来るだけ失敗しないように、注意点やコツ4つもあわせてお伝えしていきます。
革の凹みでドライヤーを使った直し方
革の凹みにもさまざまあり、直せるものと直せないものがあります。
また、革の種類によってはドライヤーを使うことで変色したり変形する可能性があるので、見えないところで試してからやるようにしましょう。
ドライヤーを使う前に、こちらの記事も参考にどうぞ。
>>革の凹みの直し方5つ|ドライヤーやアイロンを使うってホント?
ドライヤーでのやり方は簡単
革は温めると柔らかくなる性質があります。
ドライヤーを使って凹んでいるところと、その周りを温めることで、革内部の繊維を動かして平らにしやすくなるのです。
やり方はとても簡単。
革の外側か内側のどちらでも良いので、凹んでいるところから20cmほど離して、動かしながらドライヤーで温めます。
ドライヤーを当てるのは、凹んでいるところと、その周りです。
同じ場所ばかりに当たらないように、ドライヤーか革のどちらかをクルクルと円を描くように温めます。
一点だけ集中して温めると革の負担になるので絶対やめましょう。
温風を数秒当てて、革が温かくなったらドライヤーを離し、凹んでいるあたりを指で押します。
これを繰り返します。
⇨凹みのすぐ近くから、凹んでいる方向へ指の腹で押し込むように順番に全方向から押す
・革の裏面から押す
⇨指の腹で凹んでいる場所を押し上げるイメージで押す(押しすぎると革が伸びるので注意)
また、凹みを押さえるときは絶対に爪を立てないようにしてください。
温まって柔らかくなっている革の表面に爪が食い込むと、深い凹みを作る原因になってしまいますので。
一度に強くやるよりも「温める⇨押す」を何度か繰り返すほうが革に負担が少ないし、押す加減も調節できます。
革の扱いに慣れていない場合は『ほんのり革が暖かくなったな〜』くらいでドライヤーを離し、指で押さえるようにするとミスしづらくなりますよ。
革にドライヤーは厳禁なんじゃないの?!
一般的に、革にドライヤーが良くないと言われている理由は、急激に革を乾燥させてしまうからです。
数秒づつ、回数をわけて革が少し伸びるくらいまで温めて、そのあとに保湿しておけば問題ありません。
靴を作る時の仕上げの際に革のシワを伸ばしたり、靴修理で革の凹みを直したりする時には『熱風機』という、専用のドライヤーを使うんですよ。
革の扱いに慣れていないとやりすぎてしまう可能性はありますが、革に負担のかからない程度の温風は、実は大丈夫なんですよね。
この4つのコツを心がけることで、失敗しづらくなりますよ。
- 長時間同じとこに当て続けない
- 近くから当てない
- ドライヤー後はクリームで保湿
- 押すときは様子を見ながら慎重に
注意点としては、濡れている革にはドライヤーを当てないこと。
一気に革の水分が蒸発してしまい、必要な水分や油分まで取り除かれてカチカチに乾燥しきってしまいます。
また、濡れているところと乾いているところに境目ができてしまい、取れないシミの原因になります。
革の凹みでドライヤーを使った直し方|失敗しにくい4つのコツも紹介まとめ
今回紹介したように、ドライヤーと革を20cmほど離して温め、柔らかくなった凹み部分を押せば、革の表面を平らにすることができます。
なお、革・凹み方・深さなどの条件はそれぞれ違うので、直せない場合は、そのまま使うしかありません。
もしちょっとやってみて難しそうだったら、無理やり直そうせずに、修理屋さんに相談に持っていくことをオススメします。
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