レザークラフトで、ミシンを使ってると、
ミシンの押さえの跡がついて泣かされたことありませんか?
私がレザークラフト初心者のころは、跡がつくどころか送り歯に革が引っかかって傷になったりして何度も泣きました。
いろいろと試行錯誤した結果、ミシンの押さえの跡からほぼ解放されました。
ということで今回は、私がやっているミシンの押さえの跡がつかないようにする方法を紹介します。
革にミシンの跡がついて困ってるよ〜って方は、ぜひやってみてくださいね。
とても簡単で効果抜群です。
革にミシンの跡をつけない方法
工業用ミシンを使ってレザークラフトをする場合、ミシンの押さえや送りの跡が革につくんですよねぇ。
革のように分厚い物を縫う場合、針を真っ直ぐ貫通させるためにしっかり押さえないといけない。
そのために、パーツも全て鉄で頑丈な機械としてのミシンになっているわけで。
特にわたしの腕ミシンのような上下送りで、針が前後にも動く総合送りとは違い、上下するだけです。
この構造だと、針が革に刺さって抜けるまでのタイミングと革が送られるタイミング」にほんのわずかのタイムラグが起こってしまいます。
下の送りが上向きに力をかけて革を送るので、そのときに傷のような跡がつくことがあります。
(無理して縫うと傷になることも)
押さえのテンションは調節できるものの、ズボラな性格なので毎回調節するのはめんどくさいんですよ。
とはいえ、商品である革に余計な跡がついたり傷がつくのは困る(ーー;)
そこで、自分なりに押さえの跡がつかないように工夫してみました。
送りにマスキングテープを貼った
この工業用ミシンは、上下ともにギザギザがすごいんです。
そのギザギザを無くすために、押さえを変えてしまう方法もありますが・・
できれば、お金をかけずに身の回りにあるもので簡単に跡をつかなくしたい。
そこで考えついたのが、押さえをマスキングテープを何回も巻いてギザギザが当たらないようにする方法。
画像の黄色いのが、マスキングテープです。
反対側はこんな感じ。
すごく簡単な方法なのに、これをしてからギザギザの跡が革につくことは全くなくなりました。
コツは3つあって、
- テープがしっかりとした厚みになるくらいまで何回か巻くこと
- ちゃんとしたマスキングテープを使うこと
- 丁寧に巻くこと
に気をつけるといいと思います。
ちゃんとしたマスキングテープとは↓みたいなやつです。
経験上、100均の可愛いマスキングテープはすぐ剥がれちゃいます^^;
あと、いくらしっかりした厚みになるくらい巻きつけても、適当にグルグルやるだけだと1、2回ですぐ取れます。
出来るだけピンっと、押さえにぴったりひっつくように、ちょっと引っ張りぎみで丁寧に貼ってくださいね。
引っ張り気味にするとしっかりひっつきますし、テープにシワがあると、そのシワの跡がいきます。(経験上少しなら大丈夫かと)
とはいえ、どうしても使ってる間にマスキングテープが剥がれてくるんですけど、それは仕方ないので貼り替えればオッケーです。
私はうまく貼れた時は、数年変えずに使えてました!
ちなみに、前職の会社のミシンでは下側の送りに厚めの革を両面テープで貼り付けていました。
送りの幅に合わせて革を貼りつけておけば、裏側の跡もつかないようにできます。
ちなみに革じゃなくて、滑りにくいゴムを貼っている人もいます。
この時の革やゴムの厚みや種類は、いろいろ試してみていい感じのを見つけてくださいね。
ただ、経験上押さえの端っこが当たって、線のあとがつくのは押さえ圧を変えるしかないと思います。
何枚にも革が重なった部分を縫う時は、ほんとにくっきり跡が残ります。
特に画像のようなローラータイプの押さえは、微妙にラッパ型になってるんですよね。
右側に向かって微妙に広がってるのわかりますかね・・
なので、右側がどうしても線のあとが残るんですよね。
柔らかい革は特に跡がつきやすいので、本当に困ったもんです。
中には、押さえや送りのギザギザを削って使っている人もいますし、少し削って平にすればマシになるんでしょうけど。
道具から作るのが本当の職人さんですものねぇ・・すごいの一言です。
革ついたミシンの跡を消す方法
革の種類や跡の深さにもよりますが、時間が経てば薄くなることも多いです。
革本来の弾力や特性によってどのくらい消えるかは変わってきますが。
まあ、その特性を活かしてカービングという手法で模様をつけるんですもんね。
とはいえ、個人的にはミシンの跡が少しくらい残るのもまた良しかな〜って思ってます。
(がっつりはさすがにいやだ・・)
とはいえ、どうしても消したい時あると思います。
そんな時は、革製品全般の革のへこみを直す方法をまとめた記事も参考にどうぞ▼
革にミシンの跡がつかないようにする超簡単な方法。まとめ
今回は革用の工業用ミシンの押さえや送りで革が凹んだり、傷になることについて紹介しました。
この方法で長年やってきているので、参考になれば嬉しいです。
あと、個人的には傷になるのも防げるので一石二鳥かなと思ってます。
ぜひご自分の使いやすいミシン環境を作っていってくださいね。
コメント
ミシン初心者です。
ロックミシンを購入したのですが、
送り歯の跡がついてしまい、
解決法を探していたときにこちらのブログを拝見しました。
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前職の会社のミシンでは下側の送りに厚めの革を両面テープで貼り付けていました。
送りの幅に合わせて革を貼りつけておけば、裏側の跡もつかないようにできます。
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と書かれていますが、ギザギザしてとても細い歯に両面テープを貼るのは、どのようにすれば良いのでしょうか?
可能でしたら詳細をお教えいただけますと幸いです。
コメントありがとうございます。
ロックミシンということは、布を扱っていらっしゃるのでしょうか?
(革にロックミシンは使わないと思うので)
>ギザギザしてとても細い歯に両面テープを貼る
ハサミで切れる薄手の両面テープを送りのサイズに切ってつけていました。
剥がれてくるので定期的に張り替えは必要ですが、革に跡をつけなくすることは可能です。
ただ、少し気になったのが布を縫われるのでしたら、段差がない状態にしておく方が良いかと思います。
糸調子や押さえ圧が変わると、うまく縫えなくなる可能性があるからです。
これは革を縫う時にも言えるのですが、押さえた時に段差があると非常に縫いづらく、糸や押さえ圧などのバランスを取るのが難しいです。
ロックミシンと布という条件であれば、厚いものは貼らない方がいいかもしれません。
もしどうしても気になるという状況なら薄くて表に響かない素材を探してつけてみると良いかもしれないです。
ロックミシンの構造やどのような状況かわからないため、はっきりとお答えできなくてすみません。
参考になれば幸いです。