・革の色を濃くする方法が知りたい
・そもそも、色を濃くできる革ってどんなの?
・もし失敗したときはどうしたらいい?
革の色を濃くしたいとき、こんな悩みがありませんか?
そこで本記事では、以下の内容についてご紹介します。
・革の色を濃くする3つの方法
・色を濃くできる革の種類
・失敗したときの対処方法について
この記事では、革の色を濃くする方法と、それに合う革の種類に加えて、失敗したときの対処方法についてお伝えします。
今の革の色が薄いな~と思っている方は、参考にしてください。
自分でやるには難しい内容もありますので、慎重に考えてからやってくださいね!(自己責任でお願いします・・!
革の色を濃くする3つの方法
革の色を濃くする方法は、次の3つです。
・方法①:濃い色の乳化性クリームで磨く
・方法②:オイルを塗る
・方法③:染色する(コツあり)
自分でできる方法としては、基本的に上記の3つの方法かと。
それでは順番に解説していきます。
方法①:濃い色の乳化性クリームで磨く
普段の手入れに一番近く、革に負担の少ない方法でもあります。
今の革の色よりも濃い色の乳化性クリームを塗って、時間をかけて色を濃くしていく方法です。
やり方としては、普段の手入れの時に使うクリームの色を変えるだけ。
革は、『なめし方』『染料仕上げと顔料仕上げ』や、最終的な『コーティング加工の有無』などのいくつかの条件によって、どのくらいクリームが染み込むかが変わります。
中でも、染料仕上げと顔料仕上げの特徴を簡単に書くと、
染料仕上げ→繊維に浸透
顔料仕上げ→繊維に塗料をコーティング
となります。
とは言え、見た目にはどちらかわからないですよね。
簡単な見分け方としては、「水滴を垂らして染み込めば染料仕上げ・弾けば顔料仕上げ」で判断できます。
染み込めばクリームで色を濃くすることが可能ですし、弾けばクリームが浸透しないので、この方法で色を濃くするのは難しいでしょう。
ちなみに、顔料仕上げで分かりやすい革は「ランドセル」です。ランドセルはクリームで色を変えることができなさそうですよね?
一気に大量のクリームを塗ると劣化の原因になったり、ムラになったりする可能性があります。薄~く塗りつつ、使いながら時間をかけるのが綺麗に色を濃くするコツ。
また、ヌメ革ようなタンニンなめしや、染料仕上げの革はクリームによって早く変化させることが可能ですが、経年変化によって色が濃くなります。
毎日ブラッシングしたり、布で磨くだけでも早く色が濃くなりますし、自然な変化が革に負担がないのでおすすめですよ。
方法②:オイルを塗る
革にオイルを塗ることで、早く色を濃くすることができます。
可能な革は、上記で説明したのと同じで、油分が染み込む革となります。
もしかしたらヌメ革や染色仕上げ以外でも油分が染み込む革ならできるかもしれませんが、シミ的な感じで色が濃くなるだけのような気がしています・・
ちなみに、ヌメ革や染料仕上げの革は、オイルを塗りつつ日光浴させると、かなりのスピードで色が濃くなりますよ。
やり方は「オイルを塗る」→「直射日光の当たらない窓辺に置く」を自分の好きな色の濃さになるまで繰り返すだけです。
オイルを塗りすぎると『オイルドレザー』になりますのでご注意を。
方法③:染色する(コツあり)
勇気のある方は、染める方法を試されるといいかもしれません。
正確には『濃く染める』という感じになりますが、理想の色に合う染料があれば、今よりも濃い革にすることが可能です。
顔料仕上げも、表面のコーティングをとってしまえば、染色ができるかもしれません(やったことがないので分かりませんが)
ただ、一度革の表面のコーティングや油分を除去する必要があるので、初めての場合は「捨てようかと思ってたけど、ダメもとでやってみる」くらいの革で試してみることをおすすめします。
簡単に革の色を変えられる、染めQというものがありますが、こちらはアクリル塗料が主原料で顔料が含まれているため、染めるというよりも塗装を上から塗るという感じになります。
初心者には染めQの方がミスなく染め替えできますし、カラーバリエーションも多いので、ものによっては綺麗に染めることができます。
革の内部から染色したい場合は、染料を使う方が良いでしょう。こちらは口コミを見ても評価がとてもよく、安心して使えそうな印象です。
革を染めるコツ
染めQや、革用の染料を使って革を染める時のコツを紹介します。
染料や顔料を使うときは、あらかじめ革の油分をとっておく必要があります。
コーティングや油膜には塗料の定着が悪く、すぐに剥がれてしまう原因となりますので、それらを取り除くことで革本来の表面への定着が良くなるからです。
なので、染色前の準備として、
・革を丸洗いする
・レノマットリムーバーを使う
・アセトンを使う
などの方法で、革の油分を抜いておく必要があります。
革の油分が抜けたら、「染色→乾かす→クリームで保湿」の手順で染めていきましょう。
染色するときは一気に色をつけるのではなく、薄く塗って乾かす方が綺麗に仕上がります。「塗って乾かす」を数回繰り返して少しづつ色を濃くしていきましょう。
アマゾンのローパススピランの口コミで、ビフォーアフターや分かりやすい染め方を書いている方がいたので、気になる方は見ておきましょう。
特に、染めQは、革の表面に塗装をするだけの仕組みなので、革の表面にコーティングや油膜がある状態で使った場合、早く塗料がはがれてしまいます。
どうしても染めQのような塗料は、染料よりも定着が悪いのは仕方ないですね。。保護剤を使うと少しマシかもしれませんが、曲がるところのシワから剥がれてしまう可能性は十分あります。
失敗したときの対処法ってある?
基本的に、革は一度染めてしまうと、元の状態にもどすことは不可能です。
なので慎重にやってほしいですし、まずは「失敗しても良いもの」で試してみる方が安心ですね。
染めた色が取れるかは分かりませんが、塗りすぎたクリームやオイルを除去する方法が有効かもしれません。
革の色を濃くする3つの方法|失敗したときの対処法ってある?まとめ
ということで今回は、革の色を濃くする方法として、
・方法①:濃い色の乳化性クリームで磨く
・方法②:オイルを塗る
・方法③:染色する
の3つを紹介しました。
まずは革が水を吸うかどうかを確認して、どの方法で薄い革の色を濃くするかを判断してみてくださいね。
何度もしつこいですが、革にオイルや染料を使うと、完全に元に戻すことはできないことを念頭に置いた上でお願いします!
今回の内容を参考に、よさそうなものを試してもらって、理想的な革の色にしてもらえれば幸いです。
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