家庭用ミシンで革が縫えたら、手軽にレザークラフトが楽しめますよね。
でも、
・どの家庭用ミシンなら革も縫えるの?
・革が縫える家庭用ミシンでおすすめは?
・レザークラフトをミシンでやるのって難しい?
など、何を基準に選べばいいのかわからない人も多いと思います。
そこで今回は、レザークラフトで使えるミシンの選び方とおすすめミシンをご紹介。
この記事を読むことで、自分に合う家庭用ミシンを見つけられますよ。
レザークラフトミシンの選び方
ミシンでレザークラフトをしようと思うと、革専用のミシンが必要なのでは?
と思う人も多いと思います。
もちろん、革専用のミシンの方が安心して革を縫えますし、できることは多いです。
ただ、革用の工業用ミシンは中古でも10万円以上しますし、家で楽しむだけなら手が出ないという人も多いと思います。
本格的な職人になりたい!!とかではなく、革小物や布のバッグの一部などに革を使うくらいなら、家庭用ミシンでも十分縫える機種もありますよ。
とりあえずおすすめミシンが知りたいという方は、次の3機種をチェックしてみてください。
それぞれの詳しい特徴はのちほど紹介します!
それではレザークラフトミシンの選び方を解説していきます。
選び方①パワーが強い
革をミシンで縫うためにはパワーが強いことが必須条件となります。
理由は『パワーが強い=貫通力がある』からです。
革は布に比べて素材の密度が高く、針で穴を開けるときに力が必要になります。
なので家庭用ミシンでレザークラフトをするなら、できるだけパワーの強いミシンを選びましょう。
基準しては、デニムの重ね縫いができるなどの厚物がスムーズに縫えるミシンです。
1万円以下~1万円台の家庭用ミシンでは革が縫えるほどのパワーはありません。
無理して縫うと故障の原因になりますので、注意しましょう。
選び方②本体が金属フレーム
家庭用ミシンの本体には、プラスチック製と金属製の2つの種類があります。
プラスチック製のミシンは本体が軽く頑丈さが足りないので、レザークラフトには不向きです。
先ほどのパワーにも関係しますが、本体が金属製の方が力を加えたときに耐えられるため、頑丈さが求められるのです。
金属製のミシンの方が、革を縫うときの送りや押さえのブレが少なくレザークラフトに向いています。
選び方③送り歯が7枚
ミシンを使っていると生地の送りが不安定だったり、送れずに生地を押したり引っ張ったりした経験はありませんか?
送り歯とは、押さえの下側にあるギザギザの歯のことです。
この送り歯の枚数が多いと、厚いものでもしっかり安定して送ることができます。
家庭用ミシンの送り歯は1番多くて7枚ですので、そのようなミシンを選びましょう。
【予算によっては職業用ミシンがおすすめ】
ちなみに、予算が7万円以上の方は職業用ミシンも検討してみましょう。
家庭用ミシンよりパワーがありますし、縫い目がプロのようにキレイに仕上がります。(もちろん布も)
ただ、職業用ミシンは直線縫い専用なので、刺繍やボタンホールをつけることはできません。
家庭用ミシンと職業用ミシンを使い分けている方もいますので、どの程度ミシンでレザークラフトを楽しみたいかで選ぶと良いでしょう。
ミシンでレザークラフトって難しい?
ミシンでレザークラフトをしたいけど難しいかな?と思っている方もいるかもしれませんね。
こればかりは、数をこなして慣れるしかないところでもあります。
ただ、慣れれば手縫いよりも早いスピードで縫えますし、何より『商品』っぽさがかなり増します。
個人的にはこの商品っぽさが好きで、手縫いよりミシン派です!
私は手縫いのレザークラフトもやってきましたが、圧倒的にミシンで縫う方が多いですし、仕上がりも好きです。
手縫いで苦労して縫ってガタガタになるよりも、ミシンでスーっときれいに縫ってある方が断然美しいと思いませんか?
冒頭でも書きましたが、ミシンで革が縫えたら本当に世界が広がりますよ。
ぜひミシンで革を縫う楽しみを味わってくださいね。
レザークラフトミシンの家庭用で初心者におすすめ機種3選
ここからは具体的に3つのおすすめ家庭用ミシンをご紹介していきます。
先ほどお伝えしたレザークラフトに適した家庭用ミシンの選び方を踏まえて、徹底調査してまとめました。
ミシンで革を縫えるようなって、表現の幅をぐーんと広げましょう♪
①ジャノメ 『LC7500K Black Edition』
まずはレザークラフトミシンとして人気の高い「ジャノメのLC7500K」です。
色々な刺繍や模様縫いができるコンピューターミシンではありませんが、パワーがあるので革を縫うのがメインならこちらがおすすめ。
本体が黒くてとてもかっこよく、スタイリッシュなデザインが特徴。
家庭用ミシンとしては珍しく、レザークラフトに対応している機種が人気を集めています。
レザークラフト対応ミシンということで、付属品にはレザー押さえやレザー用の針が標準装備されています。
また、本体が金属製なので安定して長く使えますし、3mmくらいまでの革なら縫えるとのこと。
また、下糸を垂直に入れる構造なので糸のしまりがよく、縫い目の綺麗さにも期待できます。
足踏みのフットコントローラーでの操作ができるので、常に両手が使えるのも高ポイントですね。
革は仮縫いや待ち針で止めることができないので、縫い始めから縫い終わりまで両手で操作ができると、作業がスムーズにできますよ。
また、浅く踏み込むと針が革を貫通できないことがあるようですので、厚い革を縫う時にはしっかりとフットコントローラーを踏み込むのがコツです。(その分スピードは速くなるので注意しましょう)
- スタイリッシュなデザイン
- レザークラフトに対応した付属品
- 本体が金属製
- 約3mmまでの革が縫える
- フットコントローラー可能
LC7500KとLC7500の違いとは?
ジャノメには今回紹介しているLC7500Kに似ている機種に、LC7500があります。
メーカーいわく、この2つはミシン本体の性能は全く同じとのこと。
性能としては全く変わらないようなので
・好みの色
・本体ケースと付属品
で判断してOKです。
ちなみにLC7500Kはハードケース、LC7500は布製のケースがついています。
ここまでを踏まえてトータルで考えると、私のおすすめは黒のレザー対応のLC7500Kですね。
②JUKI コンピュータミシン 『HZL-G100B』 ハードケース付き
JUKIは工業用ミシンを作っているミシンメーカーです。
家庭用ミシンにも工業用ミシンの技術を生かしているので、しっかり縫えるのが特徴です。
JUKIの家庭用ミシンでは『BOX送り』という工業用ミシンと同じ構造の送りの構造が採用されています。
『BOX送り』は四角い箱のような構造の送りで、素材を水平に送ることができます。
従来の送りの形は楕円形だったので、どうしても隙間ができてしまっていたんですが、BOX送りなら縫う面に対して水平に送ってれるので安定して縫うことができるんです。
また、縫い模様が20種類あったり、ミシン針から右側のスペースが広いため、カバンなど大きめのものでもゆったり縫うことができます。
JUKI HZL-G100Bは半職業用とも言えるほどのパワーと耐久性なので、ミシンでレザークラフトをしたい方はチェックしてみてくださいね。
「BOX送り・7枚歯」なので水平にしっかりと革を送ることができ、スムーズに縫うことができますよ。
- 工業用と同じBOX送り
- 7枚送り歯
- 自動糸通し機能つき
- 20種類の縫い模様
- ミシン本体の針の位置から右側のスペースが広い
③ジューキ家庭用ミシン 『エクシード ドレスメイク HZL-F400JP』
こちらの『エクシード ドレスメイク HZL-F400JP』もJUKI製の家庭用ミシンです。
職業用ミシンだと直線縫いしかできないものが多いので、パワーもあって飾り縫いができるミシンが欲しい方はこちらのミシンがおすすめ。
付属品や押さえの違いなどもありますが、性能的には先ほどの『JUKI HZL-G100B』とほぼ変わりません。
2つを比べると、HZL-F400JPの方が値段がちょっと高いです。
JUKIの家庭用ミシンは音が静かで頑丈なので、長く使っていきたいミシンをお探しの方におすすめのミシンですよ。
「革が縫えるパワーも欲しいけど基本は布を縫うから、縫い模様やボタンホールの種類もたくさん欲しい」という方はこちらがおすすめです。
- BOX送り
- 7枚送り歯
- 縫い模様が80種類
- 自動止めぬい糸機能搭載
- 押さえ圧調節が無段階
- フットコントローラーが標準装備
家庭用ミシンで革も縫える機種とは?|初心者におすすめはコレまとめ
今回紹介した、革も縫える家庭用ミシンの選び方の3つのポイント
・パワーが強い
・本体が金属フレーム
・送り歯が7枚
を目安にレザークラフトミシンを選びましょう。
職業用ミシンにはない縫い模様があるのは家庭用ミシンの最大のウリだと思います。
「革で服を作りたい」「厚い革を縫いたい」とかであれば工業用か職業用のミシンを選ぶ方がいいですが布がメインで革は少し使えたらいいかな。という方は今回紹介した機種を検討してみてくださいね(`・∀・´)
ミシンでレザークラフトを楽しんでいただけたら嬉しいです。
コメント